2009年12月14日

「新規客層を開拓するブランドが成長軌道に乗る」

  IMG_0870.JPG臨海副都心地区にあるヴィーナスフォートがリニューアルし、アウトレットフロアーがオープンしました。49のショップが入居する同フロアには渋谷、原宿などで人気のブランドをはじめ、アウトレット初出店のブランドも19あるなど、郊外型モールに比べ小規模ですが注目度の高いテナントミックスになっています。銀座からゆりかもめに乗り、約30分で来館できるため、平日の会社帰りにも立ち寄れます。都市型の場合、電車やバスといった公共交通機関でも簡単にアクセスできるのも魅力です。都心部に出店し、来館利便性が高まったことで、正規価格で販売している百貨店、専門店と至近距離にアウトレット店が立地していると正規価格で買う客がいなくなるのでは?という懸念もありますが、都市型と郊外型では微妙にブランド側の出店戦略に違いがあるようです。従来の郊外型は在庫を処理する場でしたが、都市型では「顧客創造の場」としての位置づけています。景気低迷に伴い、はじめてそのブランドの商品を購入するエントリーユーザーが減少しているため、ブランド側も正規価格で販売すると、やや高価なため、新規顧客層を獲得することは困難です。そこでエントリーユーザー向けに低価格ラインを中心に品揃えし、まずは、そのブランドを知ってもらうための場として活用しています。百貨店の衰退が叫ばれて久しいですが、その原因の一つとして自宅通勤・短大卒・正社員OL(以下、旧型OL)が労働市場においてほぼ消滅したことが挙げられます。つまり、比較的可処分所得が高く、百貨店におけるエントリーユーザーだった旧型OLがいなくなった結果、ブランドでは新たに自社でエントリーユーザーを育成する必要があるわけです。そのニーズにマッチした業態がまさに都市型アウトレットです。景気低迷の今、新しい客層を開拓する業態は成長していくのではないでしょうか?
posted by marunouchi21 at 13:02| 東京 ☁| Crowd is Money | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月12日

「企業の独自性を高めることがデフレ脱却のキーワードである」

IMG_0817.JPG デフレの象徴として大手牛丼チェーンの値下げがメディアで話題となっています。業界最大手、吉野家では牛丼(並盛 380円)とみそ汁(50円)、さらにサラダ、漬物、キムチのいずれか一品(各90円)をチョイスしセットで500円で販売。三品をバラで購入した合計額520円よりも20円安くし、ワンコインで食べられることで割安感を強調し、客単価向上を目指しています。追いかける松屋フーズも牛めしとサラダ、みそ汁をセットにした牛めし野菜セットも520円から460円に値下げ。吉野家よりもセットメニューでさらに40円値下げすることで対抗。さらに外食大手ゼンショーが運営する「すき家」でも牛丼(並)みそ汁サラダセットを430円から380円に値下げ。つまり、すき家はセットメニューにおいて、吉野家よりも120円、松屋よりも40円安く設定し、勝負に出ています。価格面においては他チェーンと比べ、競争力を失った吉野家ですが、客数はそれほど減ってないようです。消費者の多くは「牛丼=吉野家」という方も多く、他のチェーンが値下げしたからといって吉野家ファンは簡単にはブランドスイッチしません。まさに、王者の風格です。しかし吉野家以外のチェーンは厳しく、近隣にその店の牛丼と同じ、もしくは安い価格帯の弁当等を販売するスーパーマーケット等が立地していると、消費者は「牛丼をやめて、250円弁当にでもしようか」とブランドスイッチする方も増えています。どうやら、好景気時に「独自の得意分野を持ち、価格に左右されることなく来店する客を創ってきたか」。それを実践し、ブランドイメージを確立しているチェーンのみがデフレに打ち勝ち、お客様から支持されるようです。今、日本社会全体において”値下げ合戦”が繰り広げられていますが、値下げしてデフレを加速させるよりも、お客に認知されるような差別化サービスを実施することの方がデフレ脱却の近道ではないでしょうか?
posted by marunouchi21 at 22:27| 東京 ☀| 今月の顧客視点 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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