アジア最大級のクリスマス商戦をチェックしに上海にやってきました。空港から都心部までは最大時速420kmの磁遊列車(リニアモーターカー)と地下鉄を乗り継ぎ、15分で到着します。最先端技術を結集した磁遊列車の改札口を抜けると、目の前には伝統的な焼き鳥屋台が並んでいます。このギャップが中国の原動力かもしれません。教科書には「中国は共産主義」と書かれていましたが、上海に限っていうと資本主義でもなく「早い者勝ち主義」というのが一番しっくりきます。さて、知らない街に来ると、必ず行列のできる店に立ち寄り、大衆の波長をつかもうとするのですが、上海はどこも行列だらけ、先を争うようにモノを買っています。まさに、国全体が成長過程なので、新しいことに早く取り組んだ人ほど競合がいないため、道行く人の誰もが、何か儲かりそうなものはないか、探しながら歩いているようです。上海の電脳街・徐家匯に行き、日本と上海の物価水準を比較するためデジカメの値段をチェックしたところ、ほぼ同じプライスでした。明らかに安いのはフードコートで売られているマーボー定食。内容はほぼ日本(680円)と同じで、半額以下の240円ですからお得感がありました。現地の方いわく、上海人も給与水準は日本よりも低いので、食べ物に関して、けっして安いとは思っていないそうです。繁華街を歩いていると、嗅ぎなれた香りが。そう、日本の駅前を席捲しているシュークリーム屋さんの偽物が。マークは似ていますが店名は異なっていました。ほんと、上海人、儲かりそうなことは早いです。
「ノリがいい国は、不可能を可能にする」上海の南京東路にて感じました。
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