賞味期限切れ素材を「使わざる得ない」状況になったのはコンビニ依存の販売体質に問題があったと思います。ガム、チョコレート等、アイテムによってはセブンイレブンをはじめとする主要チェーンだけで6割以上の販売量を占める場合もあります。つまり、コンビニに置けなければ、菓子メーカの経営は安定しません。主要チェーンだけで3万店ちかく、ありますから各店で1個しか売れなくても、一日3万個売れます。従って、ある程度、生産量を確保できるメーカではコンビニの棚、すなわち、商品陳列スペースを確保することが至上命題となります。では、コンビニで「棚」を確保するためには菓子メーカは何をすればいいのか?逆に言うと、コンビニ(スーパーマーケット)が求める商品はどのようなものなのか?コンビニに限らず、小売店が一番求める商品は放ったからしにしても売れる商品です。理由は人手がかからずに売れる商品は販売コストを削減できるからです。つまり、テレビCMで話題になっている商品は優先的に取り扱いたがります。大手チェーンでは、一週間のテレビ広告出稿量が一定水準に達しない商品は棚から外すといった現象も見られます。従って、まずは明治、森永、ロッテ、グリコ、亀田製菓といったテレビCMを出稿できる大手菓子メーカが棚を抑えます。では、テレビCMを出稿できないメーカは上記・大手メーカよりも、値段を下げて卸すことです。スーパー、コンビニがより儲かるような価格で、メーカは卸すわけですね。う〜中堅メーカは苦いですね。合併による生き残りしかないのでしょうか?「コンビニ流通について考える」不二家事件にて感じました。
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