先日、九段下から地下鉄に乗ると、全身を有名ブランドで固めた母親(30代後半)が、女の子(6歳前後)の手を引きながら車両に乗り込んできました。その子の制服から、有名私立小学校に通っていることが一目でわかります。学校の用具を持ち帰っているのでしょうか。手にする紙袋は欧米の高級ブランドショップのものです。ちなみに、その子だけではなく、同じ学校の制服を着ている子どもたちは誰もが高級ブランドショップの紙袋を持っています。ビックカメラの紙袋とか持ってないんです!そして席に座るや否や、母親は子供が手にしていたゴミを取り上げ、いきなりポイッと車内の通路に捨ててしまったんです。その後、母親は「東大生の親の顔が見たい!」といった特集が組まれた雑誌を開き、熱心に読んでいましたが、こちらはさすがに唖然となり、「東大に入れることよりも、電車の通路にゴミを捨ててはいけないことを子供に教えることの方が先だろう!」と思ってしまいました。バブル期にブランド物を手にした女子大生、OLも30代、40代をむかえ、今や、モノに関しては十分満たされるようになりました。次に欲しいものが「名門小学校の制服を着たわが子を連れて歩きたい」という欲求ではないでしょうか? つまり、L社やH社のバッグを持つのと同様に、名門小学校の制服を着たわが子を連れて歩く、まさにアクセサリー化ですね。自分は教育学者ではないので、アクセサリー化することで、キッズビジネス市場が活性化するのであれば、喜ばしいことなのですが、ちょっと行きすぎ感は否めません。
「子供のアクセサリー化が進んでいる」地下鉄の車内にて感じました。
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