2009年11月02日

「”安かわいい”が消費者のハートをがっちりつかむ!」

 IMG_3727.JPG景気低迷が長期化するなか絶好調なアパレル企業があります。それがH&MとForever21(以下、Forever)です。原宿・明治通り沿いに軒を連ねる両店は平日でも行列ができ、開店から半年あまり経過した今も、日曜日ともなると30分以上並ぶ日も少なくありません。爆発的な人気を呼んでいるキーワードは「安かわいい」です。
 H&M、Foreverともに上から下まで全部揃えても予算1万円以内で変身することができます。しかも値段は安いのですが、見た目だけではその安さを感じさせないんです。少なくとも2万円以上には見えます。両社ともにデザイン性、色目といった”外見から判断できる部分”に対しては気合を入れて開発していることが窺えるものの、着心地や繰り返し洗濯した際の耐久性や質感といったものは思い切ってカットしています。両社の商品と日本のSPA企業が販売する同等商品をと比べると、明らかにH&M、Foreverの商品は耐久性がなさそうです。ところが「耐久性のなさ」が逆に消費者から支持されているんです。一見、矛盾しているようですが両社を愛用するファッションリーダーは同じ服を2シーズン着ることはありません。つまり2ヶ月もてばいいのです。一方、日本のSPA企業が販売する商品は”丈夫過ぎ”でかつ割高になわけです。長持ちはしないけれど値段は安く、デザイン性は際立って、かわいい、かっこいい。それが、ファーストファッション時代の消費者ニーズなんです。
 わが国のアパレル産業は高品質で耐久性もあるが故に成長してきたのですが、アパレル商品が生鮮三品のように「なまモノ」になった今、「よい衣料品」に対する消費者意識は変化しました。デザイン性、耐久性、価格のバランスをどのようにとるのか?アパレル関係者は時代の空気を読みながら、微調整していくことが、売れ続ける店作りのポイントではないでしょうか?
posted by marunouchi21 at 00:00| 東京 ☀| 今月の顧客視点 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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