2009年11月05日

「販売管理費の低い経営スタイルは激安で集客できる」

 IMG_0250.JPG都心部では大型家電量販店が話題になっていますが、経営という側面から見ると「やや危うさ」を感じます。なぜならば、売上が伸びている時期であれば、粗利益から家賃、人件費、在庫コストなどの販管費を差し引いても利益となりますが、売上が伸びなくなると販管費のみ計上され、たちまち赤字に転落します。そう巨大な売場面積は売上アップのチャンスでもあり、リスクでもあるんです。
 一方、売上高に占める販管費比率が低いのがネット通販会社です。売場を持っていませんから、人件費や陳列コストなどは不要です。さらに、顧客から注文を受けてから商品をメーカーから仕入れ、顧客に発送すると在庫コストもゼロです。家電製品のように商品ライフサイクルが短い商品の場合、販売のタイミングを逸してしまうと、たちまち不良在庫になりかねません。ですから、店舗に商品を陳列して販売するスタイルは、消費者からすると商品を手にとって確認できるメリットがあるものの、経営者視点からすると販管費がアップし、損益分岐点が上昇するためリスクになります。店頭価格には陳列コスト、人件費が上乗せされているため”最安値”をうたう店であっても、価格競争力は弱まり安くなくなります。そう売上高に占める販管費比率の高い店は激安を実現できない可能性が高いのです。もともと大手家電量販店はメーカーの価格統制を無視して安売りを展開し、企業規模を拡大してきました。しかし、企業規模の拡大に合わせて売上高に占める販管費比率も高くなり、皮肉な話ですが品そろえは充実したものの”激安”で集客することは困難になってきました。中小企業と屏風は広げると倒れるという経営格言があるようですが、企業規模が大きくなっても売るためのコストを広げない努力こそが、激安をつくり、集客力を維持できるのではないでしょうか?
posted by marunouchi21 at 00:00| 東京 ☀| Crowd is Money | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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