2004年09月03日

Marunouchi Online Daily Column 2004/09/03(Fri)

「カネに勝て! 続・土壇場の経済学」

青木雄二/宮崎学著 南風社 1575円(税込)

借金が原因による自殺者の数はバブル崩壊後の10年間の累計で12万人を超えると言われています。この数値は長崎の原爆による死者の数とほぼ同数です。借金による自殺といっても浪費によって借金を重ねるような人は一般的に自殺しません。お世話になった方の連帯保証人となり、会社経営とは無関係なところで借金を背負うことになったり、また、金融機関の貸し剥がしにより、突然、運転資金が枯渇し倒産に追い込まれたりするなど、本人に起因した借金は比率的に少ないようです。倒産の引き金を引いているのは、突然、変更された金融政策です。アメリカ留学から帰ってきた官僚の一部には、戦後日本で築かれてきた金融機関と中小企業の関係をウェットに感じ、アメリカ型の透明感ある経営スタイルに変更させようとする方がいるようです。もちろん、透明感のある経営は歓迎すべきことなのですが、金融という循環型のシステムの中で、その一部だけをアメリカナイズすると齟齬が生じます。アメリカ型を導入するならば税制面においてもアメリカ型にするなどトータルで行わない限り、社会的弱者である中小企業にそのしわ寄せが来ます。残念ながら現行の法律、商慣習の中では、中小企業の危機を抜本的に救う制度はありません。本書では自宅を競売から守る法、企業側の容赦ないリストラに対抗する方法など、防衛策、攻撃策が具体的に記述されています。
弱者受難時代にお上に頼らずに力強く生きたい方、必読の書です。

・Marunouchi Online
http://www.marunouchi.net/

・情報恐竜JINTECサウルスさま
http://blog.livedoor.jp/so9hoo/archives/cat_73127.html


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2004年08月10日

Marunouchi Online Daily Column 2004/08/10(Tue)

「魔法の言葉があなたを世界一のいい女に変える」

あなたが変わる
愛されてお金持ちになる魔法の言葉
佐藤富雄著 全日出版 1260円(税込)

コンサルタントの仕事というと、経営戦略等の立案を主業務としているイメージでしたが、実際は全体の15%くらいです。というのは、中小企業の場合、家庭の問題と経営の問題が密接にリンクしており、家庭の問題が解決できなければ、抜本的な経営課題を解決できないといったことも、ままあるからです。なかでも、経営者のお子様が女性ばかりの場合、跡取りのお婿さんを探すことが小生の「主業務」となります。会社を切り盛りする後継者がいなければ、中期的な経営計画を立案できないどころか、場合によっては金融機関との関係が悪化することもあります。そこで適齢期の男性を紹介することもあるのですが、最近では「愛される女性」になるためのアドバイスも業務内容の一部として加わりました(笑)。
 もともと、小生は好きだと言うと逃げられるタイプでした。そこで、考案されたのが、相手に「好きだ」と言わせる手法でした。そうです「買って下さい」とお願いするのではなく、お客様に「欲しい」と思わせる、あの購買促進理論の応用ですね。
 実は小生がお世話になっている女性に本書をお届けしました。次回、お目にかかった際、その効果について伺いたいと思います。「愛されて、お金持ちになる」。欲張りな内容ですが、わかりやすい願望で好きです。いくら愛されても、生活費をいれないような男性では困りますものね。ターゲットに好きだと言わせたい女性の方。必読書です。

・Marunouchi Online
http://www.marunouchi.net/

・情報恐竜JINTECサウルスさま
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2004年06月19日

Marunouchi Online Daily Column 2004/06/19(Sat)

「オンリーワンを生み出す発想は顧客視点にあった」

仕事で本当に大切にしたいこと
〜自分を大きく伸ばすために〜

大竹美喜著 かんき出版 1470円(税込)

 デーリーコラムの更新を開始してから177日経過しました。みなさんからの激励メールのおかげです。ありがとうございます。今までは寝る前に日記を書こうとしていましたが、睡魔には勝てず、続けられませんでした。そこで、今年は日記を書いてから過ごすようにしたところ、何とか続けることもでき、予想外の効果もありました。例えばレストラン業界の方とお目にかかる予定があると、意識的に流行っている飲食業態をチェックし、出会う人の「好み」に合わせ、世の中の動きを追うようになりました。出会った方のお役に立てそうな情報を提供していると、昨年の同時期と比べ、面会件数は2.4倍に広がりました。相手が喜ぶ情報こそが価値ある情報であることを実感しています。
 本書ではガン保険のパイオニア・アメリカンファミリー生命保険会社の日本での設立者、大竹美喜氏のビジネス経験を元に、自分を大きく伸ばすためのヒントが書かれています。中でも印象に残ったフレーズは「オンリーワンを生み出す発想は顧客視点にあった」です。ガンで苦しむ人がいるのに、それに対する保障がない。そこで開発したのがガン保険でした。供給者が売りたいものを売るのではなく、消費者が欲しいものを作るという逆転の発想から生まれました。消費者側は潜在市場に気付いていても、供給側の都合により提供していないサービスもあります。そこをチャンスと捉えたんですね。
ビジネスの眼力を高めたい方、五感で仕事をしたい方に最適な一冊です。

・Marunouchi Online
http://www.marunouchi.net/

・情報恐竜JINTECサウルスさま
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2004年04月19日

Marunouchi Online Daily Column 2004/04/19(Mon)

「数値化できない喜びが、購買意欲を喚起する」

「欲望の仕掛け人」
中村うさぎ著 日経BP社 1680円(税込)

 晴海のレストランでランチをとっていると、隣席で就職活動中の二人の学生と、入社5年目くらいの先輩社員二人が食事をしながらOB訪問を受けていました。どうやら、学生は海外勤務を希望しているらしく、TOEIC860点だの、海外留学経験など、いかに英語力が高いかを必死にアピールしていました。先輩方は辛抱強く、学生の話を聞いていました。
 小生も、今から約10年前、就職活動をしたのですが、正直、履歴書に書けるような特技はなく、英語力もありませんでした。そこで、採用担当者に対し、数値化できる能力は一切、語ることなく、「アフター5に金子と飲みに行ったら楽しそう」という情緒的なイメージだけを訴えました。面接にも関わらず、自分のことはほとんど話さず、採用担当者に仕事での武勇伝をさりげなく尋ね、聞くようにしました。すると、「この後、飲みに行こう」という流れになり、気づいたら役員の方と握手をしていました。内定を頂いた瞬間、「人は合理的判断だけでは選択しない」ということを実感し、その後の生き方に大きな影響を与えました。競争相手より性能が劣っていても、情緒的に訴求すれば売れる。就職活動で学んだ一番の収穫でした。
 本書の中で、うさぎさんは情緒的な品揃え、売場作りで成功する小売業、サービス業にスポットを当て、POSレジでは管理できない「欲望」について、思うがままにぶった斬っています。古典的なマーケティング教科書に飽き飽きした方。必読の書です。


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2004年04月16日

Marunouchi Online Daily Column 2004/04/16(Fri)

「手帳の使い方で人生が決まる」

「一冊の手帳で夢は必ずかなう」
熊谷正寿著 かんき出版 1470円(税込)

自分が手帳を活用し始めたのは中学校3年生の時でした。受験する高校・6校の過去25年間に出題された入試問題(英数国)、のべ150年分を12月1日から60日間で終わらせるため、手帳を使いスケジュールを管理しました。1日、のべ9科目の過去問題を解く計画を立てたのですが、数学で手間取ると予定通り進まないこともあり苦戦しました。眠る前には計画と実際に進んだ勉強量の誤差を手帳に記録し、積み残した課題は予備日の土曜日に処理。何とか予定より5日遅れで450題をクリアしました。最後の問題を解き終えた時、「これで落ちても悔いはない」と思えただけでなく、「ここまでやったのだから落ちるわけない」という確信が持てました。
 進捗状況を手帳に記録し、計画達成度を目で確認できると、やらなければいけないことが自然とわかるようになりました。手帳の最初のページには志望校と「合格後にやりたいこと」を5つ書き出し、さらに将来、乗りたいと思っていたグリーンのジャグワーXJ6の写真を貼り付けていました。
 勉強がはかどらない時はジャグワーの写真を見ながら「いつか、乗るぞ」とイメージし、モチベーションを高めていました。ちなみに、今は車への興味は失せ9800円の自転車を転がしています。熊谷さんが実践されている手帳の使い方は、偶然にも小生が中学生から続けている手帳活用法と類似しており「ひょっとしたら、ボクも夢が叶うかも」と勇気がわいてきました。これから何かにチャレンジする方、必読の書です。




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