2010年05月13日

「ハングリーさを取り戻すことが、成長への起爆剤となる」

 3-1.jpgラスベガスで開催されている食品スーパー向け商材の展示会、FMIショーを訪ねています。アメリカで開催されるトレードショーは、本来、北米市場向けに行われているのですが、会場で目立つのは中国からの来場者です。もちろん、英語圏、スペイン語圏からの来場者が中心であることには違いないのですが、彼らはサブプライムショック以降、堅実路線になっているのでしょうか?どちらかといえば売上をあげるための陳列什器や集客力を高めるための販促ツールよりも、経費を削減するためのシステムやセルフレジといった展示カテゴリーに人だかりができていました。どうも、北米、南米の経済は攻めよりも、守りといった空気が会場の人の流れからも感じられます。 一方、投資意欲マンマンなのが中国貿易団、ご一行様です。上海から来たという流通関係者によると中国の都市部にある食品スーパーマーケットでは、POSシステムやレジスター、冷蔵、冷凍什器などは、導入してから、わずかな期間で「元がとれる」とのこと。さらに都市部では中華料理以外のグラタンやパスタ、ピザなどの洋食も普及してきており、関連する調味料や冷凍食材、ソース類の需要も高まっているとのことです。展示ブースによっては中国語で対応できるスタッフを常駐させるなど、今やFMIショーはラスベガスで開催されるフードショーでありながら、中国向け顧客を獲得する場になっています。中国人はギャンブル好きと言われており、ラスベガスのホテル群でも、上客として迎えられていますが、彼らは展示会が終わると、カジノに興じることもなく、すぐさま地元スーパーマーケットの見学へと出かけます。先進的な企業について学ぼうとする姿勢は貪欲です。それにしても、中国人の勢いはとどまるところを知りません。改めて今回の展示会ではハングリーさこそ成長の起爆剤であることを思い知らされました。
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2010年05月05日

「新宿、銀座において、専門大店のドミナント化が進行する」

3-1.jpg 家電量販店業界では、業界最大手・ヤマダ電機が山手線内をひとつの商圏と見立て、池袋、新宿、渋谷、新橋、秋葉原と集中出店し、ドミナント化。すなわち、主要駅を降りると必ず「ヤマダ電機がある」という状況をつくることで、お客を網ですくうように取り込み、商圏内シェアを最大化する戦略が顕著になっています。最近では新宿島屋が核店舗となっているターミナルビルの上階にユニクロが出店しました。同社では新宿東口、西口、南口、新南口など、すべての出口を通過すると、ユニクロがある。まさに「すべての出口はユニクロに通ずる」となっているわけです。新宿は伊勢丹をはじめ、丸井などファッションに力点を置いている小売業が多いため、その新宿においてマーケットシェアを最大化することは、企業としてのPR効果も絶大ですし、ファッション界においてリーディングカンパニーになるんだという意思表示にも感じます。同様に銀座地区においても目抜き通りに出店することで存在感をアピールしています。まずは玄関口である有楽町駅構内の改札口前に、コンビニサイズの小型店を出店することでこの街にも「ユニクロがあるんですよ!」ということを来街者に印象付けています。新宿と並び、我が国有数のファッションタウンである銀座地区においても、おそらく同社はドミナント化を進めていくと予想されます。というのもH&M、Forever21、GAP、アバクロンビー&フィッチなど、世界有数のアパレル専門店チェーンが出店するなか、そのなかで圧倒的なマーケットシェアを確保することが、ユニクロにとって最大の防御につながるからです。もちろん大手GMSでもアパレル部門の強化に乗り出していますが、ファッションの象徴的な街、新宿、銀座等に売場を持っていないことは消費者へのアピールが弱いと言わざるえません。しばらくは専門大店の都心ドミナント出店は続くのではないでしょうか。
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2010年04月16日

「ドミナント化、総合化が家電量販店業界のキーワードである」

IMG_1040.JPG 家電量販店最大手ヤマダ電機は新宿駅東口にLABI新宿東口館をオープンしました。当日は現地に午前6時過ぎ、到着したのですが、既に1000人以上が整理券を求めて長蛇の列を作っていました。毎度のことですが、行列の長さは、その店への期待度のバロメーターのようです。さて、今後の家電量販店業界の動向を予想するにあたり二つのキーワードがあります。一つ目はドミナント化。ドミナントとは購買力の高い商圏内に集中して出店し、商圏内シェアを最大限にする戦略をいいます。ヤマダ電機では山手線沿線を日本最大級の魅力的な商圏と捉え、池袋、新宿、渋谷、新橋、秋葉原と主要ターミナル駅、ビジネス街に出店。お客の”取りこぼし”を最小限に抑え、商圏内シェアの最大化を狙っています。ヤマダ電機に代表される巨大チェーンは東京のみならず大阪、福岡といった主要都市においてドミナント化を進めると予想されます。ただし、ドミナント化を進めるとチェーン内での顧客の取り合いも生じるため、経営効率性が低下するデメリットも存在します。二つ目のキーワードが非家電分野の品揃えの拡充です。耐久消費財である家電製品は、シャンプーなどの日用雑貨、食料品に比べ、消費者の購買頻度は低いです。そこで、家電量販店では家電以外の食料品、日用雑貨など非家電分野の品揃えの幅を拡大し、低価格販売を実施することで来店頻度を高め、顧客の囲い込みの徹底を図りたいようです。既にヤマダの池袋にある日本総本店等では食料品、日用雑貨を、ビックカメラでは酒類を、ヨドバシカメラにおいても大阪梅田にてカジュアル衣料品量販店を誘致するなど、非家電分野の品揃え強化が目立ってきました。有楽町西武など全国的に百貨店の閉店が相次ぐなか、その跡地には品揃えの総合化を目指す家電量販店が出店し、新たな地域核店舗となるのではないでしょうか?
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2010年03月26日

「手作リッチ客の創造が消費不況の打開策になる!?」

IMG_0943.JPG 2010年3月は横浜みなとみらい地区にて商業施設の開業ラッシュが続いています。桜木町駅前には約130のショップ、シネマコンプレックス、飲食ゾーンから構成されるコレットマーレが、横浜駅東口には横浜ベイクオーターANEXがオープンするなど、消費不況にも関わらず商業集積間の競争は激化傾向にあります。そんななか、ひときわ異彩を放ち、集客力を高めているショップがコレットマーレ1階に出店している貴和製作所です。同店ではビーズアクセサリーを中心に、その部品を販売しているのですが、単に部品を販売しているだけではありません。店奥にカフェスペース、「ビーズバー」を設け、客にコーヒーなどを”無料”で提供。その場で購入したビーズを組み立てることができるんです!もちろん、アクセサリーを作る上で不明な点があれば、気軽にスタッフに尋ねることもできます。まさに「売り場」と、「作り場」を組み合わせた業態は、お客の利便性を高め、同店のファンを一気に増やしているようです。市場が成熟化した今、既製品では物足りない消費者が存在していました。「手作りしたい」、でも、全くのゼロから作るのは面倒ですし、よくわからない。そんなお客の抱える問題を解決したのがまさにビーズバーです。商品販売に加え、組み立て場所を提供したことで、今までお客が抱えていた問題を解決し、顧客満足度を高め、リピート客づくりにつながっています。さらに、ビーズの使い方を店内にて情報提供することで、新たな需要を創造し購買意欲を喚起しています。まさに、手作りで、リッチな時間を楽しむ“手作リッチ”客を店内で育成しているわけですね! ”モノが売れない”と言われる時代になると、単にモノを売るだけでは売上の伸びは期待できません。新たなニーズを掘り起こし、新たなお客を創る、すなわち顧客創造こそが、消費不況の打開策になるのではないでしょうか?
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2010年03月21日

「作り手の愛情が伝わる商品がデフレを救う」

 IMG_0850.JPG 二年越しで注文していたロードバイク(自転車)がやっと納車されました!東京都北区田端新町にあるアマンダスポーツという工房に立ち寄ったのは、今から約2年前。沖縄本島を二日間かけて330kmサイクリングするツール・ド・おきなわに参加し、完走したものの、猛烈に疲れました。なぜ、疲れたのか?ベテランサイクリストに相談したところ「アマンダスポーツに行けば解決しますよ!」とのこと。直ちに現地を訪ねました。質素な工房に立ち寄ると、ご主人と奥様が、お客一人ひとりの要望や、サイクリングしながら困っていることはないか?など丁寧にヒアリングして下さいます。ところが、ところがです。バックオーダーを抱えており、今、注文しても作業開始は2年後とのこと。う〜ん、それほど人気があるのであれば、ますます「欲しい」という気持ちは高まり、その場で注文しました。それからの日々は自転車雑誌を読みながら、完成する自転車をイメージしながら、組みあがる日を心待ちにしていました。「できあがったよ!」と電話を受けるや否や、先に完成していたホイールを工房に届け、最後の調整をお願いしました。その後、週末に雨が降ったこともあり、なかなか取りにいけなかったのですが、先日、やっと快晴になり、気温も18度を超え、納車されました。浮き浮きした気分で工房のある田端から、西日暮里、浅草を経由して、隅田川沿いに東京湾に向かって走り、帰宅したのですが、素足で芝のグラウンドを歩いているような、柔らかな乗り心地なんです。なんだか、作った方の自転車づくりへの愛情を感じ、うれしくなっていました。でも、手作りって高いじゃないの?と思われるかもしれませんが、本当にリーズナブル。申し訳ないくらいです。市場において画一化した工業製品が席捲するなか、味のある手作り製品が購買意欲を喚起し、デフレ脱却のきっかけになるかもしれまんせんね。
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